「ええっ、ギンコってそうなの!? し、知らなかった…」

「それでそれで? もっと詳しく教えてくれ!」

「へぇぇぇーー!!」

 さっきから聞こえているのは化野の声ばかりだ。彼は湯気のあがる茶碗をひとつ、目の前にぽつんと置いて、随分楽しそうに声を上げている。そんな彼の背中に、ふと人の形の影が差して…。
 化野の後ろに、仁王立ちのギンコが立っていた。逆光で表情がよく見えない。 
「なにしてんだ…?」
「い、いや、お前の親父さんから、普段のお前がどんなだか聞いて…」
「目玉の親父じゃない…っつたろ…!? アホなことしやがって」
「だって…」

 口篭る化野に、苛々と肩を怒らせて、

「なんか言いたいことがあるんなら言えよ」

 溜息混じりでギンコが言う。

「言ったらどうかなるのか?」
「どうにもならんことでも言うだけ言えよ…言えば少しは、気が楽になるかもしれ…」
「んーー…。そうだなっ、じゃあ言おうかな! こんなこともあろうかと箇条書きにしてあるんだ! えーっと、まず」

 途端に目を輝かせた化野に、ギンコはぎょっとして背を向けた。上着を着ながら木箱を手にして、慌てて靴を履く彼の背中に、箇条書きの「その一」が既に届いていた。

「その一ぃ! ギンコの下着は…」





とかなんとか、ギャグをさらにギャグしてすみません!
福頭巾さんオマケマンガに便乗、惑い星でしたぁ♪


11/10/30