すみません。ノベルではなくネタ語りです。螺旋って、実はわりと何でもありなんです。そしてどうしてもありえないことは「ハッピーエンド」であること。「芯」は悲恋なんですよね。遠い日だけれど、最後には別れがあると、ギンコも先生も知っている。
あー、でもだからって、こういうのは…。今のところ妄想ネタだけ、ダダもらすのですー。超悲恋。苦手な方はスルーに徹してくださいませよ。
ある戦場にて
化野は志願して戦場にやってきた医者。もともとの軍医ではありません。だけど医者がもういないと聞いて、助けもなくどんどん死んでくという、病の兵士たちのことを聞いたら、じっとしておれずに来てしまいました。
戦の前線傍の、粗末な医療小屋へ、です。
そしてもともと体の強くない彼は、それでも何人かを治療して、お国へ戻れるよう診断書を書いてやったりしてたのに、とうとう自身も病に倒れます。病は色々と合併症もあって、彼はもう起き上がれなくなって、目が見えなくなっております。
そこへギンコさんが、やっと化野の居場所を探し当ててくるのですね。戦場まで探しに来るのも凄いと思うけども、ここに居そうだと思った彼の想いも深いです。
殆ど死体に見えてしまうほど、やせ細って青白い顔色の化野。薄っぺらくて、清潔でもない粗末なベッドに横になっている彼の病は重くて、無理をさせられない体なのです。
だから今すぐ、本国に連れ帰ることは出来ない。それどころかやっと見つけて会ったのに、今にも死んでしまいそうな化野…。
あぁ、こうしてぐったり横たわる病人のお前に
抱いて欲しいと俺は酷いことを思ってるんだ。
だって、お前はもう死んでしまう。
俺を知らずに死んでしまう。
やっとこうして、会えたのに…。
なんとか助けることは出来ないだろうか。と、ギンコは考えます。それで一度は傍を離れて、何か方法を考えてこようと立ち去るのですが、少しはヒントを得て、数日後に化野のいるところに行くと…。
そこに、彼の姿はもうない…!
もっといい治療の出来るところに搬送したのだと、軍の上の人は言いますが、隣のベッドにいた患者がこっそり教えてくれます。
「もう治らないとなれば、軍は病人を密林の中に投げ捨てるのさ」
ショックを受けたギンコは先生を、蟲の力を使って探そうとします。自分の体に液状の蟲を注射して、自身の血をエサにして味方につけ、自分の体を傷つけて、血を流しながら探すのですね。
もっと詳しく言うと…刃物で「の…」。いや、言わないでおきます。凄すぎる。とにかく、崖の上に立ったギンコさんの血が、どばーーーーーーーーーっっっ、と飛ぶんですけど。
それが風にのって、蟲たちは赤い霧のようになって、先生を探してくれるのです。密林の奥深くに投げて捨てられていた先生を、それでやっと見つけて、助けようと必死になるギンコ。
で、実はその先生や兵士たちの病も蟲によるものだったのですけど、密林に捨てられたことと、蟲を寄せるギンコが近くに居たことで、先生から少しずつ蟲が離れて行きます。
あ、螺旋のギンコ不老不死なんで、病原菌蟲がついて苦しくても、死ぬことは無いです。自分に取り込んだその蟲を蟲師の技で消すことで、病気まで治すギンコも凄いんですが…。
それで先生はだんだん病魔から抜け出せて、助かりそうな感じになってく。まだまだ安静が必要だと知りつつも、とうとう我慢できなくて、ギンコは病床の先生と「無理」にやっちゃったりして…。
その…まぁ、そういうネタでした。
怖すぎてかけなかったですけど、崖の上から崖下の密林へ、血をどばーっっっ、ってやりながら、先生を探すギンコが、妄想内ですさまじかったです。そこまでの愛か!? いや、そーなんですけどね「そこまで」なんですよね。うん…。でもこの怖いの絵にしてくれた方がいるんだが。わーーんっ。ありがとうございますっ。
07/18/2010
2013/03/10転載