教えてアゲル



斎藤一が陰間茶屋に通いつめている。
そんな噂が流れはじめたのはその年も暮れのことだった。
初めその噂を聞いた歳三ははなから全く信じていなかった。女遊びもろくにやらず、一人でちびちび酒を飲むのが趣味である斎藤がまさかそんなと思ったのだ。
しかしその噂はなかなか消えず、どうにも気になった歳三が調べさせてみると斎藤が陰間茶屋に通いつめているのは純然たる事実のようだった。



真実を知った歳三はうちのめされた。何故なら歳三はひそかに斎藤の事を愛しく思っていたからである。
そして斎藤も自分の事を想ってくれている、と信じて疑っていなかった。
何故なら歳三が斎藤のことを好きになったきっかけが斎藤の送ってくる熱い視線にあったからだ。
最初はただ頼もしい剣の使い手である斎藤を部下として好ましく思っていただけだった。
いつからかいつも自分を見ている斎藤の視線に気付くようになった。
静かで、それでいて熱い情熱を感じさせる視線だった。
いつからか歳三は自分からも視線を送るようになっていた。
食事の時、稽古の時、報告を聞くとき、意味深な視線を交わし合うのは歳三の小さな楽しみだった。



歳三はどうしても斎藤が陰間茶屋に通っているということが信じられなかった。
どうしても自分の目で確認してみたくなった。
夕餉の後、一息ついた斎藤が頓所を出ていくのを歳三はそっとつけた。
危惧した通り、斎藤は陰間茶屋の立ち並ぶ通りに入っていく。
見つからないようにつけていくと斎藤はある一つの茶屋に入っていった。
それを見てしまうといくら歳三でも噂を信じざるをえなくなる。それでも信じたくはなかった。
胸の痛みを抱えながら突っ立って動けないままでいるとふと店先に赤い着物を着た一人の陰間が出てきた。
歳三は無心でその陰間に歩みよると
「話を聞きたいんだが」
と話かけていた。きょとんとこっちを見る少年の大きな目を見ると歳三は少したじろいだ。
斎藤はこのようにあどけない少年が好きなのだろうか?・・・そう思うと歳三の胸はしめつけられた。
「斎藤・・・斎藤一のことを聞きたい」
やっとの思いでそう言うと少年は
「ああ、斎藤先生のことですか」
と頷いた。
「最近あいつは、よくくるのか?」
と問うと少年は
「お客さんの事をぺらぺらしゃべるわけにはいきません」
と言う。歳三は胸元から財布を取り出すと一分金を一つ少年の手に握らせた。少年の目の色が変わる。
「斎藤先生、毎日のように来てらっしゃいます」
「・・・贔屓はいるのか」
「それが、特に贔屓はおらず毎晩のように相手をかえて遊んでらっしゃいます」
「そうか・・・他に知っていることがあったら教えてくれ」
「はあ・・・斎藤先生、結構お床では激しい人らしく・・・ひどく虐められた者もいるようですが」
「何・・・?」
斎藤が、あのいつも涼やかで飄々としている斎藤が床では激しく変わるというのか・・・それを聞くと歳三の胸は激しくざわめいた。
そんな斎藤を見てみたい、自分も激しく虐められてみたい、そんな想いが湧き出てくる。
「最近気に入りの責めがあって」
「何?それは何だ?」
「最近私どもの間で流行っている道具をご存知ですか?」
「知らん」
「精路攻めと言えばわかるでしょうか?」
「精路攻めだと・・・?」
「そう、つまりお小水の出る穴に玩具を入れて遊ぶのです。それが今斎藤先生のお気に入りのようですよ」



歳三は部屋で雅な細工の施された簪のような物を手にしてそれを様々な角度からしげしげと眺めていた。
それこそが陰間に教えてもらって手に入れた精路攻めの道具なのだった。
見た目はどうみても簪のようであるが長さは簪よりも少し短い。先端も挿入するとき痛くないようにか丸まっている。
こんな物を尿道の中に入れるなんて痛い以外の何ものでもないような気がする。
けれど斎藤がそれを好きだというのなら、してみたいと言うのなら、やってほしいと思う自分がいる。
その時歳三ははっとした、この玩具の使い方を教えて欲しいという名目ならさりげなく斎藤と接近することができるのではないか。
あわよくば色っぽい関係になれるのではないか。



こんな爛れた生活をいつまで続ける気なのか・・・ふと斎藤は思った。
隣ではさっきまで抱いていた陰間が横たわって静かに眠っている。
抱きたくて抱いたわけではなかった。言い訳と思われるかもしれないがいつも事が終わった後の斎藤はそう思っているのだ。
本当に抱きたいのはただ一人、歳三一人だった。
歳三を想い、想像の中で抱き、それだけで事足りていたのはいつまでだったろう。
いつしか想いが溢れ、激しい衝動を押し隠すこともできず、歳三を無理矢理に奪ってしまいたくなった。
しかし歳三を無理矢理抱けば、強引に奪ってしまえば、全てが終わってしまうかもしれない。
ずっと、息苦しいほどに思ってきた気持ちに終止符をうたなくてはならなくなるかもしれない。斎藤はそれが恐かった。
白刃のもとにさらされての斬り合いならば少しも恐くはない。命をかけた修羅場ならば幾度もくぐり抜けてきた。
しかし、歳三に拒否されることだけは恐くてたまらなかった。
だから斎藤は代わりの男を求めた。
女の柔肌ではとうに斎藤の渇望を癒すことなどできなくなっていた。



頓所に帰り部屋で一人悶々としていると歳三付きの小姓がやってきた。小姓が言うには
「今日、皆が寝静まった頃合いを見て部屋に来てほしいそうです。なんでも相談があるということで」
ということだった。仕事の相談だろうか・・・斎藤は思った。
男色にあけくれていても斎藤は任務をおろそかにしたりは一切していない。歳三の斎藤に対する仕事の上での信用は損なわれてはいないのだ。
しかし、皆が寝静まった頃などと余程内密な話だろうか・・・斎藤は思った。
今の状態で歳三と深夜二人きりになったりしたら理性がもたないかもしれない、という危惧も覚えた。



斎藤はようやく日付が変わろうかという時刻になってのそりと歳三の部屋を訪れた。
斎藤が入ってきたのを見るともう歳三の胸は壊れそうに早鐘を打ち出した。
いつも冷静であまり表情のない顔にもわずかに焦りのような物があらわれている。
「何の御用でしょうか?」
斎藤が歳三の前に胡座をかいて座す。
「うん・・・その・・・」
歳三にしては歯切れが悪く何度も言葉につまる。ようやく口にした言葉は
「お前ぇ・・・最近陰間茶屋に入り浸っているらしいな」
というものだった。斎藤は痛いところをつかれたというように顔を歪める。
「それが、何か・・・」
内心動揺しながら言うと歳三は
「勘違いしないでくれ、俺ぁはそれを責める気なんかはないのだ。男色が悪いなんて隊規にもないしな」
「・・・・」
「実はな、俺もそっちに興味がある」
「は?」
斎藤は目を見開いた。歳三が何を言い出すのか斎藤には全く検討がつかなかった。
「最近流行りの精路攻めっていうのがあるそうじゃないか」
そこまで言って歳三は急に無性に恥かしくなってきた。
精路攻めのやり方を教えてほしいなどと、そんなことをどの面さげて言えるのだろう。
斎藤にどれだけ滑稽に思われるだろう。それでも歳三には言うしか道がないのであった。
「それの・・・それのやり方を俺ぁにも教えてくれ」
言い切った瞬間歳三は自分の顔が真っ赤になるのを感じた。
恥ずかしくて顔があげられなくなって、歳三は斎藤の顔を見ることもできなかった。
やはり言わなければよかったと思って俯いていると、斎藤がにじり寄ってくるのがわかった。
「本気で言ってるんですか?」
斎藤は言った。歳三は頷くことすらできない。けれどただじっと黙っているのが肯定になる。
「教えてあげますよ。実地でね」
斎藤はそう言って歳三の袴に手をかけた。
「あ・・・っ」
歳三はそれだけで緊張してかたくなってしまう。
「いい、自分でできる」
歳三はそう言ってのろのろと袴を脱いだ。すると何故か斎藤が上から押さえ付けるようにのしかかってきた。
斎藤の息が荒くなっているのを知って、何がなんだかわからないながらも歳三も興奮していく。
勢いよく着物の裾を捲くり上げられて歳三の胸はもう壊れそうに早鐘をうっている。
あらわになった歳三のすけるように色の白い足にねっとりと視線を這わせながら斎藤の手はさらに着物を捲くり上げていく。
はじめてみる歳三のすべらかな太腿は斎藤の男を狂わせるには十分すぎた。
斎藤は突然歳三の股ぐらに手をつっこむと下帯の上からがっと歳三自身を掴んだ。
「あ・・・っ!さいと・・・ッ」
そこは何故かもう硬く猛っていて斎藤の手に程よい弾力を感じさせる。
肉棒がたっていることを知られてしまって歳三はもう泣きたくなる。
斎藤に気持ち悪いと思われるんじゃないかと思うと辛くて歳三は小さな声で
「・・すまない・・・」
と繰り返した。
「何がすまないなんですか?」
斎藤は言って歳三の下帯を外しだす。ボロンと弾むようにこぼれおちた肉茎に顔を近付けて斎藤はまじまじと見た。
適度に使い込んだ風合いのくすんだ桃色がひどくなまめかしい。
丸い亀頭が濡れてツルンと光っていて、可愛いらしい小さな窪みには淫水がたまっている。
そしてその下の小さな、しかしむっちりと肉のつまった尻といえばもうたまらない。
信じられないくらい色が白く、まるで内側から光を放っているかのごとく輝いている。
陰間茶屋で何度も抱いてきたような少年の身体とは違う、大人の男の官能的な肉体を前にして斎藤は絶句していた。
「さ・・・さいとぅ・・?」
斎藤が黙ってまじまじと下肢を見ているだけでいるので歳三は恥ずかしくて不安でたまらない。
また斎藤に見られていると感じてしまって肉茎が痙攣するようにびくくんっと揺れてしまう。
揺れた瞬間つぅ〜っと尿道にたまった汁が垂れて歳三は顔をおおいたくなった。
「あ・・・すいません・・・精路攻めでしたね」
斎藤は一度ごくんと唾を飲み込むと歳三を抱え上げて胡座をかいた自分の膝の上に座らせた。
歳三の股ぐらを斎藤が後ろから覗き込むような形になる。
「これを・・・」
歳三は懐から玩具を取り出して斎藤に渡した。花を模った美しい飾りがシャラリと揺れる。
斎藤は受け取ると小便と精液以外の物を通したことのない歳三の無垢な穴に照準をあわせる。
小さな窪みを指でなぞると歳三の口から
「はぁ・・あ・・・」
とひどく色っぽい声がこぼれた。ついつい興がのって斎藤はそこをくりくりと高速で刺激してやる。
「や・・っやぁあ!・・さいと・・っそんな・・ッひふぅ・・」
歳三はおもしろいくらい全身をびくつかせて斎藤の愛撫に反応をかえす。
もはや歳三の黒目がちな瞳は完全に愛欲に濡れて潤んでいた。
「敏感ですね・・・平気ですか?こんな穴に入れて」
斎藤は上擦った声で歳三の形のいい耳をねぶるようにして囁きかける。
「へ・・・平気だ・・・平気」
歳三は言うのだが身体が小さく震えている。斎藤はそんな歳三の身体をきつく後ろから抱いていよいよ歳三の尿道に手を添えた。
上下を圧迫してクパッと口を開かせると大量の愛液が零れ落ちてきた。と同時に中の脆弱な粘膜までが斎藤の目にさらされてしまう。
土方歳三のこんなところを見られるとは斎藤は夢にも思っていなかった。
いよいよ穴に玩具の先端を押し当てる。歳三の身体がこわばるのにも構わず斎藤は一気にグリリと侵入させた。
「ひぃいぃ・・・ッ!」
歳三の喉から弱々しい悲鳴が上がる。
今までに体験したことのないような痛みが歳三の性器を襲っていた。
「平気ですか?」
斎藤はいいながら歳三を元気づけるように肉茎を優しく擦ってやりながら言う。歳三は
「ひゃあ・・ぁあ・・平気だ・・平気」
と必死で肩で息をしながら答える。その瞬間また奥までグッと差し込まれて歳三はもう声もなく背を反らせた。
「ああぁ・・・さいと・・・全部・・ッ全部入った・・ふぅぁあ・・熱い・・っ熱いぃ・・・ッ」
「だんだんよくなってきますよ。あなたは素質がありそうだ」
斎藤の言う通り、歳三のそこは痛みを与えられてもなお元気に勃起している。
「少し出し入れしてみましょうか?」
斎藤はいってずりりりと玩具を引き抜く。それだけで歳三は
「あぁひぃいぃ・・・ッ」
と溶け出しそうな声を漏らした。
「気持ちいいんですか?」
「あ・・ッわからな・・・何か・・変」
「もう一回してみましょう」
また押し込んで引き抜いてを軽く繰り返す。
「ひあッ・・ぁあ・・すご・・・熱・・・ッ」
「熱いだけですか?」
斎藤はもうリズミカルに玩具を出し入れさせはじめる。歳三は快楽のために瞳に涙さえ浮かべながら
「ひっ・・ひぃい・・気持ちぃ・・ッ気持ちぃ・・・っ」
ともう白痴か何かのようになって繰り返すのだった。それを見た斎藤はもうたまらない。
「土方さん・・・ッ」
歳三の尿道を犯した玩具はそのままに歳三の足を大きく開かせきゅっと口を閉じた小さなすぼまりさえあらわにさせてしまう。
そこは処女らしい薄桃色をしており細かな皺がびっしりと並んでいる様はひどく具合がよさそうでもある。
「あッ・・・さいと!どこを見て・・・!」
真っ赤になって身をよじる歳三をおさえつけて斎藤は歳三の尻の穴に指をねじいれた。
「くぅううン・・・っ!」
歳三は上手く息さえできなくなりながら身もだえする。斎藤に自分がされていることが歳三にはすぐに信じられなかった。
いやらしいことをされているのだとはなんとはなしにわかる。そしてそれが嫌ではない自分がいる。
「あ・・ッさいと・・・ッ指入って・・・!」
「そうですよ・・・これが俺の指です」
斎藤はいいながらゆっくりと歳三の尻穴を犯した指を上下させる。
「むぅうん・・・ッへ・・変!・・・変だぁ・・ッ!」
先端に栓をされた歳三の一物がますます元気に膨張していく。歳三は初めて尻の穴を悪戯されているというのに感じているのだった。
「変ですか?こっちも気持ちいいんじゃないですか?」
斎藤は言いながら歳三の穴をチュボッチュボッとほじくりまわす。
歳三のそこは全くの無垢であるにもかかわらず斎藤の細く節ばった指に肉壁をまといつかせ誘うようにうごめいていた。
柔らかくぬめった歳三の肉の感触を知ると斎藤はもうそこに自身を突き立てたくてたまらなくなる。
「ひはぁ・・・ッはひ・・っ」
初めての感覚に戸惑い震えている歳三の腰をつかむと斎藤は自身の先端を押し当てた。
「さいと・・・っ待って!待ってくれ」
「もう待てません」
斎藤は歳三の淫らな収縮を繰り返している穴に先端を押し入れた。
「ひッ・・ひぎぃいぃ・・ッ!」
歳三は悲鳴をあげてのけ反った。内部がぎちぎちと斎藤を締め付けてきて今まで経験したこともないほどにきつい。
「はぁあ・・ぅう・・っ」
あまりのきつさに斎藤も眉根を寄せ悩ましげな吐息をもらす。
「ぅあぁ・・!さいとッ・・苦しい・・苦しいぃ・・」
呻く歳三の白い頬を真珠のような涙が伝い落ちていく。歳三が泣いている、と思うと斎藤はもう嗜虐心を刺激されてどうしようもなくなってしまうのだ。
抵抗してくる歳三の柔肉に斎藤は容赦なく腰を突き立てていく。
グヌグヌと押し入られて歳三は必死に斎藤につかまりながら
「くひぃいぃ・・・ッ!ふっ・・ひぃ!!」
と鳴いた。斎藤の物が全部入ってしまうと歳三の肛門はピンク色に充血した肉輪になっていた。
今にもきれそうに広がりきってしまっているのが無残ではあるのだが健気で可愛らしくもある。
「土方さん、上手にくわえこめましたね。えらいですよ」
斎藤は言ってご褒美のように尿道を犯した玩具をジュボジュボと乱暴に出し入れさせた。
「うむぅううン・・!さいと・・・ゃだッ・・そこ・・気が狂うぅ・・ッ!」
まるで快楽の泉を直接つっつかれているような感覚に陥って歳三はもうむせび泣く。
内側から刺激されるともう肉棒が熱くてジンジンして爆発してしまいそうなのだ。
それなのに斎藤は歳三を少しも休ませてはくれない。
まだ初めての結合の衝撃になれきっていない尻穴をズボズボと犯しはじめたのだ。
「ふはぁああ・・ッ!さいと・・・許して・・ッ許して・・・ッ」
腰をもって玩具のように激しく揺さぶられて歳三はもう息さえ上手くできなくなってしまう。
強烈な射精感が何度もその細い身体を襲い、しかししっかりと栓をされてしまっているので少しも吐き出すことができない。
代わりのようにもう何度も男根を出し入れされて純潔を奪われた尻穴からは、斎藤が勢いよく男根を突き入れるたびなんだかよくわからない液が下品に飛び散っている。
そのうち歳三は本当にどうしていいかわからなくなってきた。
犯されている肛門の奥の方からなんともいえないようなジンジンする気持ち良さが生まれてきたのだ。
「ひ・・ひぁあ?さいとぅ・・変だ・・ッ!俺ぁ変だ・・・!」
「何が変なのです・・?」
「尻の奥が熱くて、ジンジンして・・・ッ!」
「気持ち良いのですね?」
歳三は泣きながら頷く。
「自然なことですよ。ほら・・・ここのあたりでしょう・・・ッ?」
そう言われた瞬間ガツンガツンと音でもでそうに激しくつきあげられて歳三は絶叫していた。
「ひがぁああぁ・・・ッ!」
その瞬間歳三は達したと思ったのだ。確かにいく瞬間の物凄い快楽が歳三を襲った。
ああ、イける・・・と思って歳三はその綺麗な顔を悦楽に歪めた。
しかし、精液は一滴も歳三の先端からほとばしってはいなかった。
きつく栓をされているため歳三は精液を出すことができなかったのだ。
「ひぁあぁ・・・!?」
代わりにイく瞬間のような快楽が何度も何度も歳三を襲う。
「ふひぃいぃ・・・ッ!!さいとッ・・助けて・・助けてくれ・・・ッんぅく・・・!!こっわれ・・・!」
歳三はあまりの気持ちよさに目からは涙を、口からはよだれを垂れ流し、綺麗な顔をぐちゃぐちゃにして悶えていた。
斎藤はほくそ笑むようにそれを見ながら凶暴なほどに激しく歳三を犯すのみである。
歳三の肉茎はもはや憐れなほどに膨張し、肉穴からは斎藤の出した白濁をだらしなく垂れ流していた。



斎藤は何かのたががはずれたように一刻以上も歳三を犯し続けた。
長時間に渡る交合が終わった後歳三の可憐な肉の蕾は肉ひだがまくれあがり憐れに変形してしまっていた。
最後あたりに尿道から玩具を抜くとネバネバとして黄色がかった濃縮された精液を出して歳三は気絶した。



歳三のどこかあどけなささえ感じさせる無防備な寝顔を見ながら斎藤は反省していた。
初めての交合で、しかも相手が全くの未経験だったのにもかかわらずここまでやる男がどこにいるだろう。
完全に嫌われてしまったかもしれない・・・と斎藤は思う。
けれども自分の腕の中で乱れる歳三が可愛くて愛しくて、ついでにとても具合がよくてとまらなかった。
もう二度と離したくない、と思う自分がいる。斎藤はぎゅっと歳三を抱きしめた。
次の瞬間歳三の指がぴくんと動いた。歳三の手が力無く斎藤の肩に回される。
「土方さん!すいません・・・俺は・・・」
斎藤は言いながら歳三の顔を見ようとする。歳三は俯いて
「お前・・・どういうつもりで俺ぁを抱いた」
小さく小さく問うた。
「返答次第じゃただじゃおかねぇ」
強気にそう言うけれどその声は鳴きすぎて掠れているし、瞳は不安気に揺れている。
「俺は・・・あなたが好きだから抱きました」
斎藤は真っ直ぐに歳三を見て言った。
その瞬間歳三の頬は夢見るように見事な薄桃色にそまった。
「じゃあ・・・許してやる」
歳三は言うとはにかむように斎藤の肩に顔をうめた。










「春の雨」の麻衣様から頂いた、素敵な一品でございます。もうキリ番、踏みたくて踏みたくて、頑張ったカイがあったのですよーーー。こんな素敵にエッチなノベルを頂いてうちに飾れるなんてっ、最高に嬉しいです。麻衣様、ありがとうございます。

 麻衣様と出会えたから、今の惑い星があるんだって、心から感謝してます。これからも仲良くして下さいませ。

 それにしても、麻衣様の書くイケナイ斉藤さんと、可愛い土方さんにメロメロですよーっ。


07/05/18